遠方からお礼にご夫婦でおみえになった。
私はただ業務として(もちろん心を込めて)仕事をしただけで、まさかお礼を言われるとは思ってもみなかった。
だから、話を聞きながら、申し訳ない気持ちと自分の仕事が何処かの誰かの人生に繋がっていて、見えずともその責任は計り知れないと感じた。
素晴らしいご夫婦で、来月東京で行われる表彰式に私もご一緒できることが、また東京国際フォーラムで再会できることが楽しみになった。
帰られてからも、応対した同僚と、ご夫婦の素敵な姿を振り返り、夫婦のあるべき理想について話したりした。
ステキなお二人だった。
一方、その後に残念というか、とてもしんどい気持ちになるやりとりもあった。
やりきれず、悲しい場面が連続してあった。
心理学者アドラーは人の悩みは全て人間関係に起因すると言っていた(確か)。
他人の評価や態度、言動や理不尽さは真に受けると自分を見失ってしまう。
私はそれで長く苦労してさきた。
でも人はそれぞれ自分の価値観と欲で生きているのだから、自分と違って当たり前。それを、無理に合わせようとしたり、なぜわかってもらえないのかと、過度に不安を募らせたり自分を責めたり、相手の一挙手一投足にピリピリ神経を尖らせていては疲弊する一方。
違いが当然が前提の世の中で、その中で自分をどう泳がすか、一時つらくともなるべく早く切り替えて、自分なりのベストを尽くしたことに納得できる思考になりたいと思う。
「合う」「合わない」といった感情で受け止めるのではなく、多様な価値観があることを理解し、否定ではなく選別で判断できる力を養いたい。
感情は判断力を鈍らせてしまう。
頭だけでもなく、心だけでもなくそのバランスを保つ意識を持ちながら、結局、自分は何が大切なのかを見失わないように。
自分の中では自分が主人公で、相手の中ではエキストラで構わない。
役割は果たし切る努力を惜しまないことを前提に。
わかってもらいたい欲求。
承認欲求がもたらす弊害やトラブルがよく話題になるが、それだけ現代人の心は空虚なんだろう。
落ち込む時間がもったいない。
他人のどうしようもない部分に憂い悲観する心の容量ももったいない。
本当に必要な事。
自分を発揮できる事。
大切な人のために時間は費やすものだろうと。
有限なものなどこの世にないのだから。
明日のプレゼンに向けて、1人で資料を修正したりリハーサルをしていたらもうこんな時間に。
いつものホームに立つ。
妻からの短いラインに救われた夜。
風が心地よい。
明日は朝からまた勝負が待ってる。